芝山つかささんに伝わってきたおとぎ話リーディングです。
あなたの祈りが参加費です。
新月の祈り-love earth project- にようこそ。
神様コンシェルジュ新地亜紀です。
新月の祈りでやってきたメッセージをお伝えします。
芝山つかささんに伝わってきたおとぎ話リーディングです。
昔々、私たちの中に、ある島がありました。
そこは、ペンギンの集落となっていて、
たくさんのペンギンたちが暮らしていました。
その島に住むペンギンの中に、
一匹だけ、泳げない大きなペンギンがいました。
彼は、海の中にも潜ることができず、
餌を探すこともままなりませんでした。
仲間たちはいつも、泳げない一匹のペンギンのために、
自分たちの獲ってきた餌や魚を分け与えます。
泳げない大きなペンギンは、
いつも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
(僕は大きな図体をしているのに、
みんなに迷惑を掛けるばかりだ・・・)
彼は、いつも岩から落ちないように、
下ばかりを見てよちよちと歩いていました。
けれど仲間たちは、嫌な顔ひとつせず、
もちろん彼を馬鹿にすることもなく、
ただ仲良く暮らしていたのです。
その日も、泳げない大きなペンギンは、
よちよちとゆっくり散歩していました。
ところが、岩から岩へと飛び移ろうとしたその時、
小石につまずいたペンギンは、
足をつるりとすべらせて海に落ちてしまったのです。
彼は翼をバタバタと動かして、必死で泳ごうとしますが、
思うように体が動いてくれません。
次第に元いた場所から少しずつ流されていくペンギンは、
心の中で仲間たちを呼びました。
(みんな、僕に気付いて。誰か、助けて。)
けれど、誰も海に落ちてしまったペンギンに気付いてはくれません。
泳げないペンギンが途方にくれていたその時、
どこからか声が聞こえました。
その声は、仲間たちのいる方ではなく、
空から聞こえてくるようです。
「泳げないなら、飛んでみたら?」
その声を聞いた瞬間、泳げないペンギンは、
バタつかせていた翼を伸ばして鳥のようにゆっくりと動かしました。
すると、彼の体は水をはじくように少しずつ持ち上がり、
翼を何度も動かすたびに海面は遠くなっていったのです。
海面の上を飛びながら、ようよう仲間の元へ戻ったペンギンは、
あたたかく迎えられました。
まだ夢を見ているような気持ちの彼に、
仲間の一人が声をかけます。
「本当はね、あなたが飛べるってこと、
ここにいるみんなが知ってたの。」
ペンギンは目をまるくして言いました。
「じゃあ、どうして今まで誰も教えてくれなかったの?」
そこで、さっきとは違うペンギンが答えます。
「才能は、自分で気付かないと活かしていけないものなんだよ。」
大きなペンギンは、体を縮こめて自分の左右の翼を見やります。
今ならきっと、どこへだって飛んでいける。
だけどきっと、僕はずっとみんなの側にいるんだ。
そう思うと、これからは少しだけ胸を張って生きていける、
と泳げないペンギンは思ったのです。
おわり
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つかささんありがとうございました。
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