新月のリーディング 芝山つかささん ストーリーリーディング

あなたの祈りが参加費です。

新月の祈り-love earth project- にようこそ。

神様コンシェルジュ新地亜紀です。

新月の祈りでやってきたメッセージをお伝えします。 

芝山つかささん 

ストーリーリーディングです。



昔々、私たちの中に、小さな洞窟がありました。 

その洞窟には、一匹のコウモリが暮らしていました。 

コウモリは全ての生き物が眠りについた真夜中に、

 洞窟をそっと抜け出して活動していました。


真夜中には、人も動物も昆虫も、誰もいません。

 コウモリは自由に羽ばたき、 

食糧を探して飛び回ります。 

その孤独こそが、 

コウモリの生き方そのものをあらわしていました。 


孤独なコウモリは、ある日はたと思いました。 

(もし、昼間に活動すれば、 

たくさんの動物たちに会えるかもしれない。 

自分にも仲間というものができるかもしれない。)


そう思ったコウモリは、一度朝まで起きていようと決めました。 


真夜中を過ぎ、夜明けを待ち、日の昇る時刻を待って、

 コウモリはいつもの洞窟を抜け出しました。


 朝日は眩しく目に突き刺さり、

 夜の闇に慣れているコウモリは、

 よたよたと飛ぶことがやっとです。 


 コウモリは、洞窟を出てすぐに動けなくなってしまいました。

 仲間を探すことはおろか、

 やっとの思いで洞窟へ帰ってきたコウモリは、ため息をつきました。 

(やっぱり僕には、友達なんてできないんだ・・・)


 肩を落としたコウモリは、 

疲れ果てていつの間にか眠ってしまっていました。 


コウモリがすっかり眠りに落ちていたその時、

 洞窟の入り口で小さな羽音が聞こえました。

 その音に気付いたコウモリは、 

眠い目を羽でこすりながら洞窟の入り口へ出ていきます。


 (あっ・・・!)  


コウモリが洞窟の入り口で見つけたのは、 

鉄砲の流れ弾で傷つき、動けなくなっている一羽のスズメでした。  


スズメは、コウモリの姿に気付くと、 

羽根をわずかに震わせ逃げようとしましたが、 

もうその力さえ残っていないようでした。 


コウモリは、スズメを優しくその背にのせて、

 洞窟のなかへと運びました。 

「ここなら大丈夫。もう安心していいからね。」 

そう話しかけると、スズメは少し安心したように、 

コウモリにその体をあずけました。


 数日が過ぎ、コウモリの手厚い看病のおかげか、

 スズメの傷は少しずつ回復していきました。

 洞窟で暮らすうちに、スズメはコウモリになつき、

 コウモリがどこへ行くにもちょこちょこと後をついてきます。 

そんなスズメがコウモリは愛しくて、 

本当の友達ができたように感じていました。  


ところがスズメは、傷がすっかり癒えたにもかかわらず、

 なぜか日に日に元気を失くしていきます。

 スズメには、 

陽の光の当たらない洞窟で暮らすことが合っていなかったのです。


 それに気付いたコウモリは、 

スズメを外へ返す決心をしました。  


コウモリは、夜が明けるのを待って、 

スズメを洞窟の入り口まで連れて行きました。 

スズメは、コウモリを振り返り振り返りしながら、

 小さな歩みで一歩ずつ洞窟を後にしていきます。

 やがてスズメは、広くて明るい空へ羽ばたいていきました。


 コウモリは、また孤独な生活へ戻りました。 

毎日暗い闇の中で、一人ぼっちで過ごします。 

(友達なんて、最初からいなかったんだ・・・) 

毎日毎日、自分にそう言い聞かせるのです。  


コウモリはその日も、 

全ての生きものたちが寝静まった真夜中、

 洞窟の外へ食糧を探しに出かけました。  


すると、洞窟の入り口にぽつんと置かれてある何かが目に入りました。 

それは、小さな朱い実でした。

 それが、スズメがお礼代わりに置いていったものであることに気付くと、

 コウモリは生まれてはじめて、大きな声で泣きました。


 暗い夜の闇の中、 

コウモリが胸に抱きしめた小さな朱い実だけが、

 輝きながらいつまでも光っていました。 

 おわり 

 ★・・・・・・・・・★ 


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